2014年8月25日月曜日

HOKA ONEONE「New Model “HUAKA”」の正しくない!?使い方

『凍星や空全体が壁画なす』(宇多喜代子)

そんな冬の空を恋い焦がれる残暑です....
さて、HOKA ONEONE 2014年秋冬の新作HUAKA(フアカ)を履き倒してみました。

ブランドとしてはロードカテゴリーに位置するニューモデル。従来のStinson(スティンソン)やBondi(ボンディ)RapaNui(ラパヌイ)と比較しても軽量でアッパーがフレキシブル。ミッドソールも薄めで、フォアに安定感があり、蹴り出し易い。ドロップ差2㎜。そのアウトソールの柔らかさから路面や岩に吸い付くようにフリクションし、スティッキーラバーとまでは言いませんが、それに近い「滑らなさ」感。ロードでも素晴らしく軽快な走りを実現してくれますが、トレールでの有効性を確信し、今回実戦で酷使したのは、アメリカコロラド州のLongs Peak (標高4,345m)。 岩山です!

※アプローチも岩だらけ

ロッキーマウンテンを庭としているJoe GrantSHMW北野ご夫婦と一緒に駐車場(標高2,860m)からヴァリエーションルートのループ。しかも、スクランブリング(クライミング要素の高いルートで一般登山道ではない。しかも、確保せずフリークライム。)のルートを選択。往復7時間のうち2時間は岩と土のミックスしたトレールですが、あとは岩、岩。クライミングパートは、5級クラスでしょうか?しかし、ロープなし、間違えたら数百mの落下=生きてられないでしょ、という壁面のクライミングは、良い緊張感を楽しむ事が出来ました。
しかも足元はクライミングシューズではなくHOKA!!フットホールドに丁寧に足を置いてつま先立ちも問題なくこなせました。アッパーが柔らかいために、フリクションを効かせようとする微妙な足の動きを妨げることは無く、Stinsonミッドソールが厚くないのでクライムダウン時など足がきちんと置けているかの感触も十分。アッパーの通気性が良く軽量であるため耐久性は少し落ちますが、これくらいの方がアクション的動きにはちょうど良い感じ。

※頂上直下の壁面  落ちれない....

※ランニングシューズだからこそスピーディに移動

ルート全体の岩の衝撃、下山時のランでもHOKAのクッション性は大いに役に立ち快適に行程を終了。HUAKAの特徴が活きたルートでしたし、HUAKAのフリクションには驚きました。あくまで、ロードシューズ分類で、ロードでも大いに威力を発揮するシューズですが、これはマルチに使えますね。HOKA AthleteのSage Canadayや、原選手、山屋選手がトレイルレースで選ぶのもよく分かります。
さて、スピード感を重視しつつ、岩も楽しめる日本でのライン。色々使えそうな可能性を感じつつ、HUAKAの秋山計画を考えるとします。

HOKA ONEONEのシューズはあくまでランニングシューズですので、クライミング用ではありません。
※スクランブリングなどに使う場合は、あくまで自己責任です。
メンズ:26.5㎝で片足239g、ウィメンズ:23.5㎝で片足202g

HOKA ONEONE HUAKA:希望小売価格16,000円(税抜)9月上旬発売予定

サンウエスト
田中

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