2014年2月7日金曜日

HURT100参戦レポート& HOKA ONEONEシューズレビュー

HOKA ONEONE(ホカ オネオネ)愛用者で、ウルトラトレイルランナーの井原知一さん。
その井原さんが、1月のハワイ オアフ島で開催されたHURT100に出場されました。
今回はその大会模様を振り返りながら、当日履かれてHOKA ONE ONE BondiBのシューズレビューを寄稿して頂きました。
大会の過酷さやレースに臨むに当たり、HOKA ONEONEのシューズを選択した理由など、ランナー目線で書かれた文章を是非ご一読ください。

レース30分前。

1周目を終えネイチャーセンターにて。
補給中。この後から気温も湿度もかなり高くなりました。


2周目のマノアにて。
娘さくらから熱いエールを頂きました。

2周目パラダイスパーク海賊のいるエイドステーションにて。
礒村さんにF1のピットインを思わせるサポートをしてもらいました 。

3周目のパラダイスパークにて。
レースはまだまだこれからこれから。

3周目のマノアにて。
まだまだポーズをとる元気がありました。 


3周目パラダイスパーク海賊のいるエイドステーションにて。(66マイル地点)


ゴールのネイチャーセンターにて。
ゴールをしたらこの白いボードにキスをします。
ボードには「このレースを簡単にしたくはなかった」と書かれています 。

ゴール後家族と仲間に囲まれて。
完全に出し切り灰のような状態。

ゴール地点にて。
100マイルを共に頑張ってくれたBondi Bと一緒に。




以下井原さん寄稿文
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皆さん、HURT100という100マイルレースをご存知でしょうか?
HURT100 http://www.hurt100trailrace.com/

まずは知らない方のために簡単に少しコースプロファイルをご紹介します。
開催地:オアフ島・ハワイ
距離:100マイル(160km)
トレイル比率:シングルトラック99%、アスファルト1%
コース内容:20マイルのYの字の周回コースを5周(Yの字の中心部がピークでそのピークを何度も上ったり降りたりしながら反時計回りに周回します)
気温:26℃(1月中の平均気温)
エイド:3箇所(Yの字の各端っこにあります)
累積標高:上り@7620m、下り@7620m
サーフェス:熱帯雨林のようなジャングル、木の根っ子は1,000,000以上
時間制限:36時間
エントリー人数:130名(毎年8月に抽選があります)
例年の完走率:30% ちなみに今まで日本人女性の完走者はいません

今年で2回目の出走となったHURT100。昨年は総合6位、タイムは24時間49分という結果で終わりました。昨年のレース後に唯一後悔したことがシューズの選択でした。あの頃も今も愛用しているHOKA ONEONEにしようか普通のランニングシューズにしようか悩んだあげく、コースには上りが多いことから、HOKA ONEONEのような厚底なシューズは通常のシューズより厚底の分、足を上げて走る事が不利なのではと想定しランニングシューズで走ることを決意しました。
最初の40マイルまでは平気だったのですが、残りの60マイルはランニングシューズではカバーしきれない衝撃が脚への負担も多く、脚が完全に売切れてしまい後半のペースがかなり失速してしまいました。過酷なコースを走った事でレース後も脚へのダメージが大きく、大きな怪我は無かったものの練習を再開できる状態まで2週間以上かかったこと覚えています。
今年のシューズ選定はもちろん愛用しているHOKA ONEONEのBondi Bに決定。結果は総合7位、タイムは26時間2分という内容で終わりました。タイムだけを見ると昨年より遅くなっているのですが、今年は昨年以上の気温と湿度によって昨年よりかなりハードなコンディションとなった為タイムの更新となりませんでした。タイムが伸びなかったのは自分だけではなく、例年出走している選手の過去のタイムと今年のタイムを見比べてみると、やはり昨年より2時間以上タイムが遅くなっていることが多く見受けられました。ハードコンディション以外にタイム更新に繋がらなかった理由として、自分の戦略ミスや補給ミスといった所も沢山あったので、そういった反省点は次にHURT100を走る機会があれば是非生かしたいと思っています。
今回のシューズ選定は大正解でした。レース中に昨年のように脚が完全に売り切れることもなく4周目まではとても快調でした。最後の5周目は補給ミスによってハンガーノックになってしまったこともあり、序盤のパラダイスパーク(80マイル~87マイル)まではかなり失速をしてしまったのですが、そこからゴールまでのラスト13マイル(約20km)は区間ベストくらいのペースでストロングフィニッシュすることが出来ました。昨年も今年もタイム的に見れば、後半に掛けて失速をしてしまったことには変わりはないのですが、昨年は脚が売り切れたことによって後半に失速、今年は補給ミスによって後半に失速、と内容は全く別の物となり、良い意味で収穫の多いレースとなりました。レース後も脚へのダメージは昨年よりも遥かに少なく、4日後には筋肉痛も癒え通常通りに走れる状態まで戻りました。
自分がHOKA ONEONEを愛用している理由は2つあります。
1つ目はレース中の脚へのダメージの軽減。レース中に脚へのダメージを軽減することによって100マイルのような長いレースでも脚が後半まで長持ちしてくれる。
2つ目はレース後の脚のダメージの軽減。ほとんどのランナーなら大なり小なり怪我を経験したことはあると思います。怪我をすると練習も出来なくなり、もちろんレースにも出られなくなり、ランニングをしていく上での向上サイクルが効率悪くなります。ランナーであればレースを目標に掲げる方は多いと思います。レースを終えれば、更に次のレースへと目標が移行していきます。そんな中で次の目標に向かって効率的に練習を積んでいくためには、なるべくレスト期間や故障期間を少なくし、次の練習に取り掛かることだと思います。HOKA ONEONEはレース後のダメージも少ないため、これを可能にします。
自分は100マイルの醍醐味って80マイルからの残りの20マイルだと思っています。厳しい言い方かもしれないけど、100マイルに挑戦して80マイル手前で止めてしまったら、それは100マイルをDNSしたようなものだと思っています。過去に15回100マイルを走ってきた中で、残り20マイルからのフィジカル的な過酷さは身体が100マイルに慣れてきたことやHOKA ONEONEという大きな武器を手に入れたことで慣れてきたのですが、メンタル的な過酷さはだけは未だに慣れません。というか残りの20マイルで何度もレースを止めてしまいたいと思うことがあります。このレースに挑もうと思ったのは自分のクセに、このレースに向けて沢山の練習や熱い想いを積んできたクセに、そんな勝手な事を考えてしまう自分がいます。でも、そんな苦しさを乗り越えフィニッシュラインに立てたとき、そこには自分がずっとずっと待ち望んでいた夢のような空間、努力してきて本当に良かったと思える瞬間が待っています。


100マイルに向けてたくさん練習してきた過程や、レースで100マイルというとんでもない長い距離を走る事って、物凄く努力や苦労や時間を費やします。でも100マイルを走り切ったとき、そんな苦労も全てどこかへ吹っ飛び、努力をしてきて本当に本当に良かったと思えます。これから100マイルを挑戦される方も、経験者の方も、是非この非日常的な喜びを味わって頂き、更に大きな夢に向かって挑んでもらいたいと思っています。自分も大きな夢に向かってこれからも沢山の努力をしていきたいと思っています。

Time to Fly!!

サンウエスト 







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